目黒駅の新章―「JR目黒ビル」始動。
- AnzenBlog
- 11月16日
- 読了時間: 3分

目黒駅前、新しい時代のシグナル
山手線・目黒駅。
都心の利便と住宅地の穏やかさが交差するこの街で、いま新たな変革が動き出している。
「JR目黒ビル」
それが、JR東日本による新駅ビル開発計画だ。
2026年2月に本体工事が始まり、2028年度冬に開業予定。
駅直結という絶好の立地に、商業とオフィスが融合した複合型都市拠点が誕生する。
計画概要

所在地:東京都品川区上大崎2丁目16番9号
敷地面積:約1,720㎡
延床面積:約13,260㎡
構造・階数・高さ:鉄骨造、地上9階/地下1階/塔屋1階、高さ約40m
用途構成:
・1~2階/商業施設(運営:株式会社アトレ)
・3~9階/オフィス(運営:株式会社JR東日本ビルディング)
事業主体:東日本旅客鉄道株式会社
設計:山下設計・大林組設計共同体
施工:大林・鉄建・東鉄建設共同企業体
工期:2026年2月~2028年度冬(予定)
※既存建物の解体工事は2024年9月より着手済
開業:2028年度冬(予定)
“駅と街をひとつにする”という思想

このプロジェクトの最大の特徴は、「駅」と「街」を連続的にデザインする発想だ。
2階には駅コンコースと直結する連絡通路を設け、
通勤者・買い物客・地域住民がシームレスに行き交う動線を創出する。
1〜2階の商業ゾーンには、暮らしに寄り添う店舗が並び、
3階から上のオフィスフロアには、新しい働き方に対応したワークプレイスが整備される。
通過点ではなく、滞在したくなる駅。
それが、目黒駅の次なるビジョンだ。
環境とデザインの融合。目黒という街のアップデート

目黒駅周辺は、現在「目黒駅周辺地区整備計画」のもと、“歩きたくなるまち・緑と調和する都市空間”を掲げた再構築が進行中。
その象徴的存在として、この駅ビルは街の玄関口を刷新する役割を担う。
外観は、街の緑に呼応するアースカラーを基調としたデザイン。街並みに馴染みながらも、モダンな立ち上がりが印象的だ。
さらに、建物全体で再生可能エネルギー由来の電力を採用し、「ZEB Ready(ゼブ・レディ)」認証を取得。
一次エネルギー消費量を50%以上削減し、都市型ビルとしての環境性能と快適性の両立を実現する。
― 目黒の新しい物語が始まる

既存ビルの解体はすでに始まり、街の表情は静かに変わりつつある。
目黒の新しい風景は、ここから立ち上がる。
これは、単なる“建て替え”ではなく、
次世代都市を見据えた「目黒リニューアル宣言」といえる。
日常の途中にある非日常。
働く人も、暮らす人も、訪れる人も、この街の新しい風景の一部となる。
――2028年冬。
その時、目黒の駅前は“街の未来”を映すショーウィンドウになるだろう。




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