青山は、高くなるのではない。深くなる。【北青山三丁目再開発】

表参道と外苑前の間。
東京で最もブランド価値の高いエリアのひとつである北青山で、大規模再開発が始まった。
ニュースだけを見ると、
「38階建て」「ホテル」「オフィス」「商業施設」
というよくある再開発に見える。
しかし、この計画の本質はそこではない。
青山が手に入れようとしているのは、高さではなく「緑」だ。
東京では現在、
品川・高輪ゲートウェイ
虎ノ門
八重洲
日本橋
などで大規模再開発が進む。
その多くが国際ビジネス拠点の強化を目的としている。
一方、北青山三丁目は少し性格が異なる。
目指しているのはオフィス集積ではなく、
「青山らしい街並みを維持しながら都市機能を更新すること」
だ。

まず、何ができるのか


今回の再開発で整備される主な施設は次の通り。
項目 | 内容 |
高さ | 約180m級 |
規模 | 地上38階・地下3階 |
用途 | オフィス・ホテル・商業施設 |
緑地 | 約1haの大規模緑地 |
完成予定 | 2030年度 |

オフィス
高層部には大規模オフィスを整備。
近年の企業ニーズに対応した高機能なワークスペースが導入される予定で、青山エリアにおける新たなビジネス拠点となる。
ホテル
中高層階にはホテルを導入。
表参道や外苑前という立地を活かし、国内外からの来街者の受け皿となることが期待されている。
商業施設
低層部には商業施設を配置。
青山通り沿いのにぎわいをさらに高めるとともに、歩いて楽しめる街づくりを目指す。
最大の特徴は「約1haの緑地」


この再開発で最も注目したいのは緑地計画だ。
都心の一等地でありながら、約1haもの緑地空間が整備される。
数字だけでは分かりづらいが、約10,000㎡という規模は都心の再開発としてはかなり大きい。
単なる植栽ではなく、多様な樹木による樹林空間が計画されており、青山通りから一歩入ると豊かな緑を感じられる空間になる。
「通り抜ける街」から「過ごす街」へ

この緑地整備によって期待されるのが滞在時間の増加だ。
これまで表参道と外苑前の間は、
目的地へ向かうために歩くエリアだった。
しかし再開発後は、
ベンチで休む
緑を感じながら散策する
カフェを利用する
イベントを楽しむ
といった過ごし方が生まれる可能性がある。
街の価値は建物の高さではなく、どれだけ人が滞在するかで決まる。
この再開発はまさにその考え方を体現している。
神宮外苑との“緑のネットワーク”

さらに注目したいのが周辺エリアとの連続性だ。
近隣には神宮外苑の豊かな緑が広がる。
北青山三丁目の緑地が整備されることで、
神宮外苑
いちょう並木
青山通り
表参道
をつなぐ新たな緑の拠点が誕生することになる。
単独の再開発ではなく、街全体の環境価値向上にも寄与するプロジェクトと言える。
完成は2030年度。青山の景色はどう変わるのか

渋谷が大きく生まれ変わり、品川や高輪ゲートウェイでも開発が加速するなか、青山でも新たなランドマークの建設が始まった。
2030年度の完成時には、表参道と外苑前を結ぶ新たな拠点として、多くの人を引き付ける存在になるだろう。
そしてこの再開発は、単なる超高層ビルの建設ではない。
「成熟した街・青山」が次の時代へ進むための街づくりなのである。




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